ボルガでとある女性とのまちあわせ

黒紙 オイルパステル

晩冬のサンクトペテルブルクへやって来たのは、このカフェ「ボルガ」でとある女性とのまちあわせのためだ。
雪は少なくなったが外はまだ寒い。
コーヒーカップにウォッカを入れゴクと飲みからだを温める。
そろそろバレエ「モニビ・フローレ」の舞台がはねて出演しているバレリーナのピリンスカヤがこの店に現れるころだ。
来た、彼女の頬が赤く染まっている。
黒ミンクの毛皮のコートを着たままソファーにかけたレンズ鳥が春を告げるかのように
チョッ! チョッ!と鳴いた。
口を尖らせ口笛をピュー!ピュー!
ロシアの少女が鳥たちとお話ししてます。